アユ餌





■あゆ育成用配合飼料
 
アユ餌とは「あゆ育成用配合飼料」のことです。幼魚期のアユを育成させるため、 大量に餌が必要な水産試験場や水族館などが使う業務用の餌です。 一般に流通している観賞魚用の餌ではないため、少量だけ入手できる販売店は少ないです。 餌は非常に安くて魚もよく食べ、健康常態も他の餌に比べると良いです。 ここ10年くらいはこの餌を切らしたことがありません。 アユの餌だから植物質と思われがちですが、 成魚期は付着藻類を食み取るアユですが、小さいうちは雑食に近いようです。

■使うきっかけ
私はウシモツゴに与える餌として以前は、冷凍赤虫とフレークを中心に与えていました。 しかし水槽が20個(現在はそこまで多くありません)を超すようになり、価格の安い餌が必要となってきました。 そんな時期に知人宅へ行くと、アユ餌を使っているのに目が行き、お願いして少し分けて頂きました。 使うほどに今までの餌とは違った魚の常態の良さに驚くばかりでした。 知人に価格や入手先などを聞きいて1袋(20kg)買うことにしました。 それからは多くの方にアユ餌を少しだけお譲りしました。 みなさま喜んで下さり今では1袋を買っている方もいます。

■安価です
  
1袋20kgあります。それ以下は無理のようです。 養殖場や飼料業者から購入する時は、粒の大きさにもよりますが5000〜7500円です。 左2枚の写真は異なる会社のアユ餌ですが、2ECや2Cと記されているのがわかると思います。 これは餌の粒の大きさを示しています。 私は全長5cm程度の魚に与えているので2Cが最も適しています。 ミナミメダカなどにはそれより小さい2ECの方が良いと思います。 しかし2Cでも手で簡単に潰せるため、それを稚魚に与えることも出来ます。 ウシモツゴの仔稚魚も食べてくれました。 写真の右は1kgのアユ餌と缶ジュースですが、これだけあって約250〜375円と非常に安価です。

■保存方法
 
私はダンボールのような素材で出来ている写真の入れ物に入れて保存しています。 1年以上経っても虫が発生したり腐ったりしたことはありません。 また密封できるタッパーのようなケースに入れていたこともありますが問題ありませんでした。 しかし私がお譲りした方の中には、梅雨時期など湿度の高いときに虫が発生したこともあると聞いています。 そうした場合は冷蔵庫などに入れて置くのも良いかもしれません。

■雑食性魚類全般の餌に使えます
 
半沈下性のアユ餌
ナマズなど肉食魚を除いて多くの淡水魚類は雑食性でアユ餌はよく食べます。 海水魚のカサゴなども食べるようです。主食として長期間この餌だけで飼育することが可能ですが、 副食も忘れず色々な餌を与えることが基本的です。 確り与えれば痩せることも少なく良い状態を保ってくれます。 飼育するとすぐに痩せるカマツカ(グループ1)なども痩せ難くなります。 マス餌とアユ餌を同時に使っていたこともありましたが、 マス餌は口に入れても吐き出して、アユ餌しか食べなくなったことがありました。 またマス餌は成長が早くて極端に太りやすいため観賞魚の餌としては不向きだと思われます。 コイ餌も使いましたがマス餌と同様にフナ類しか食べなくなりました。

■問題点
この餌の問題点は油膜が出来たり、 濾過の弱い水槽だと食べ残しを取り除く必要があります。 ゼゼラ河川集団などは大量に餌を与えないと摂取できないため水を汚してしまいます。 この水の汚れが解消できる水槽環境であれば問題はありません。 根本的な問題は20kg以下での入手が困難だということです。 ネット通販も見かけますが業者によってはひどく油が浮く粗悪なものがあります。 今の私は20kgを消費できるほど魚を飼育していないため、 複数の方と一緒に購入して分け合っています。 それでも余ったり古くなった餌は、籠網や寄せ餌としても利用しています。 なおアユ餌を分けて欲しいというメールを頂くこともありますが、 負担が大きいためお断りしておりますことご理解下さい。

■近年の餌事情
数年前まで川魚に的を絞った一般観賞魚用の飼料は全く見かけませんでしたが、 2000年頃から急に日本産淡水魚や川魚などの専用餌が販売されるようになりました。 これらの餌の見かけはアユ餌に極めて類似しています。 近年は川魚飼育をされる方も増えている印象ですし、餌の需要が上がり登場したのかもしれません。 実際に使用すると見かけと半沈下性という点では同じですが、 アユ餌よりも食いつきが悪いです。 また質問掲示板には類似餌の単食を続けておられる方で、栄養素欠乏症が多いように思います。