おすすめ文献





私の愛読している文献の中から厳選して紹介します。図鑑などの分類は必ずしも適当ではないこともあります。 コメントに不適切な記述がありましたら、削除や変更しますのでお手数ですがお知らせください。 書籍や雑誌の表紙写真は著作権によって守られているため載せられないのは残念です。


一般文献[図鑑]

日本の外来魚ガイド 淡水魚
瀬能宏・矢野維幾 文一総合出版 2008.8.23 ISBN978-4-8299-1013-9 \3200
専門的な内容はあらゆる可能性を書くため、理解し難い文章になりがちですが、それを端的に言い切って凝縮し、わかり易く解説されています。

新装版山渓フィールドブックス(2) 淡水魚
森文俊・内山りゅう 山と渓谷社 2006.6.10 ISBN4-635-06059-4 \1600
標本と生態の写真が分けて載せてあるため、フィールド図鑑として使い勝手がよく、写真も時間を掛けて撮られたと思われる良いものばかりです。1997年に出版された山渓フィールドブックス(15)淡水魚の改訂版です。

ヤマケイ情報箱 田んぼの生き物図鑑
内山りゅう 山と渓谷社 2005.7.30 ISBN4-635-06259-7 \3200
淡水魚を含む507種類が掲載されオールカラー320頁で写真と解説ともに素晴らしいです。特に梅雨時期の堀田のカラー写真は貴重です。

決定版 日本のハゼ
瀬能宏/監修 鈴木寿之・渋川浩一・矢野維幾/著者 平凡社 2004.9.24 ISBN4-582-54236-0 \3800
カキイロヒメボウズハゼなど他の図鑑では掲載していない写真が見られます。その他にも海水魚中心ながら未記載種を含む500種近くを全て水中写真で掲載してあります。

日本産魚類検索 全種の同定 第二版
中坊徹次編 東海大学出版会 2000.12.20 ISBN4-486-01505-3 \28000
第一版も他に類を見ないほどの同定に関する情報量と正確性を持ち合わせた専門書だったのですが、第二版は2分冊(1810ページ+カラー口絵8ページ)になり更に最新の情報を増しています。

ヤマケイポケットガイド(17) 淡水魚
森文俊・内山りゅう・山崎浩二 山と渓谷社 2000.3.20 ISBN4-635-06227-9 \1000
収録種類数は、淡水魚の他にも淡水のエビ、カニ、貝が約60種掲載してあり、全ページフルカラーで定価が1000円です。更に写真は頗る美しいです。

山渓カラー名鑑 日本の淡水魚 2版
川那部浩哉・水野信彦/編・監修 山と渓谷社 1995.9.1 ISBN4-635-09021-3 \4757
日本産淡水魚の文献などに必ずと言って良いほど参考文献として利用されています。2001年8月に出版された改訂版は主に分類面の見直しがされています。

フィールド図鑑 淡水魚
川那部浩哉/監修 東海大学出版会 1987.3.30 ISBN4-486-00953-3 \2000
生態写真や解説文はもちろん日本の白地図上に分布がわかり易く示されています。一目でどこに分布しているかがわかります。

日本のコイ科魚類
中村守純 資源科学研究所 緑書房 1969.9.1 \6500
私が知るコイ科魚類に関する文献の中では最も詳しいです。古書店ではプレミアムがつき5万円程度するため図書館をおすすめします。


一般文献[飼育]

川と湖の生き物の飼い方
ピーシーズ 2001.8.20 ISBN4-938780-59-3 \2286
川魚など身近な水生生物の飼育に関することが網羅されており、更に写真も美しく放流問題などマナーに関しても触れられています。飼育書のバイブルになること間違いないでしょう。

NHK趣味百科 家庭水族館
日本放送出版協会 1993.7.1 雑誌61881-62 \874
絵や写真を多く使い非常に具体的な飼育方法が記されています。飼育初心者におすすめです。

川魚入門 採集と飼育 
マリン企画 1991.10.1 雑誌01466-4 \1845
私は淡水魚飼育の文献といえば、すぐにこの文献(雑誌)を思いつきます。数少ない採集と飼育にこだわった文献です。飼育をはじめようと考えている方におすすめです。現在は改訂版が出版されています。


一般文献

ヤマケイ情報箱 今、絶滅の恐れがある水辺の生き物たち
内山りゅう/編・写真 山と溪谷社 2007.6.5 \2520
メダカは北日本集団と南日本集団9型が全て雌雄で美しい写真で掲載され、更にハイブリッド集団・真岡群・信州メダカなどマニアックな写真まであり、解説は専門家のため濃いです。

外来生物 つれてこられた生き物たち 第11回企画展示
中井克樹・中島経夫・Andrew ROSSITER/編 滋賀県立琵琶湖博物館 2003.7.19 \620
非常に鋭い切口で具体例を豊富に使い、広く外来生物問題を知ってもらえるように構成されています。

改定・日本の絶滅のおそれのある野生生物 −レッドデータブック− 4 汽水・淡水魚類
環境省自然環境局野生生物課/編 財団法人 自然環境研究センター 2003.5 ISBN4-915959-77-5 \3300
いくつかの項目に区分けされて書かれているため大変に見やすいです。業者やマニアによる乱獲、研究者による採集圧など軽視されがちだった問題も触れられています。

ちょっと待ってケナフ! これでいいのビオトープ?
上赤博文 地人書館 2001.11.16 ISBN4-8052-0693-4 \1800
善意が引き起こす環境破壊としてホタルやコイやメダカの放流が取り上げられています。難しい問題を絵や図を使ってわかりやすく説明してあり、これからビオトープなどを始めようされる方は必見です。

有明海の生きものたち 干潟・河口域の生物多様性
佐藤正典 海游舎 2000.12.10 ISBN4-905930-05-7 \5000
マイナーな生き物たちが多く紹介され、魚類はヤマノカミの生態など専門的な内容。干潟や汽水域の豊かさと危機が伝わります。

食材魚貝大百科 エビ・カニ類+魚類
多紀保彦・奥谷喬司・武田正倫/編 平凡社 1999.10.20 ISBN4-582-54571-8 \2800
海産物以外にも川魚も多く扱っています。デメモロコやヤリタナゴなどあまり取り上げられることの少ない魚も載っており面白いです。

ブラックバスがメダカを食う 宝島社新書
秋月岩魚 宝島社 1999.9.24 ISBN4-7966-1580-6 \660
バス釣りは犯罪である。という理由が様々な角度から詳細にわたって説明されています。660円という安価ですが読みごたえたっぷりです。

川魚図志 増補改訂新版
芦原修二 崙書房 1997.10.10 ISBN4-8455-1043-X \1714
利根川流域の川魚文化を漁師さんなどに取材を基に、漁法や川魚との付き合い方や文化的な資料としても大きな意味がある作品です。

日本の希少淡水魚の現状と系統保存 −よみがえれ日本産淡水魚−
長田芳和・細谷和海/編者 日本魚類学会/監修 緑書房 1997.8.30 ISBN4-89531-505-3 \9800
内容が非常に濃く希少な淡水魚に関して詳しく紹介されています。


一般文献[児童書]

自然と遊ぼう 川の楽校
皆川哲 山と渓谷社 2003.5.15 ISBN4-635-52031-5 \1600
写真が豊富で解説が詳しく大人でも役立つ内容が満載です。子供に小さな危険を体験させて大きな危険に備えるという内容にとても共感しました。

タナゴももどった きすみ野ビオトープものがたり
市川憲平/文 市川涼子/絵 社団法人・農山漁村文化協会 2002.3.20 ISBN4-540-01171-5 \1333
コカナダモやアメリカザリガニの駆除など、心が痛む作業でも本質から逃げることなく行う姿勢は、昨今よく見られる似非ビオトープ活動が見習うべきものです。


一般文献[基礎調査資料]

(平成2・3年度) 河川水辺の国勢調査年鑑 魚介類調査編
建設省河川局治水課/監修 財団法人・リバーフロント整備センター/編集 山海堂 1993.5
(平成4年度) 河川水辺の国勢調査年鑑 魚介類調査編
建設省河川局治水課/監修 財団法人・リバーフロント整備センター/編集 山海堂 1995.1.30 ISBN4-381-00947-9
平成5年度 (BOOK&CD-ROM) 河川水辺の国勢調査年鑑 魚介類調査,底性動物調査編
建設省河川局河川環境課/監修 財団法人・リバーフロント整備センター/編集 山海堂 1996.3.25 ISBN4-381-01136-8
平成6年度 (BOOK&CD-ROM) 河川水辺の国勢調査年鑑(河川版) 魚介類調査,底性動物調査編
建設省河川局河川環境課/監修 財団法人・リバーフロント整備センター/編集 山海堂 1997.2.10 ISBN4-381-01142-2
平成7年度 (BOOK&CD-ROM) 河川水辺の国勢調査年鑑(河川版) 魚介類調査,底性動物調査編
建設省河川局河川環境課/監修 財団法人・リバーフロント整備センター/編集 山海堂 1997.11.30 ISBN4-381-01147-3
平成8年度 (BOOK&CD-ROM) 河川水辺の国勢調査年鑑(河川版) 魚介類調査,底性動物調査編
建設省河川局河川環境課/監修 財団法人・リバーフロント整備センター/編集 山海堂 1998.11.20 ISBN4-381-01297-6
平成9年度 (BOOK&CD-ROM) 河川水辺の国勢調査年鑑(河川版) 魚介類調査,底性動物調査編
建設省河川局河川環境課/監修 財団法人・リバーフロント整備センター/編集 山海堂 1999.11.11 ISBN4-381-01346-8
平成10年度 (BOOK&CD-ROM) 河川水辺の国勢調査年鑑(河川版) 魚介類調査,底性動物調査編
建設省河川局河川環境課/監修 財団法人・リバーフロント整備センター/編集 山海堂 2000.10.30 ISBN4-381-01367-0
平成11年度 (BOOK&CD-ROM) 河川水辺の国勢調査年鑑(河川版) 魚介類調査,底性動物調査編
国土交通省河川局河川環境課/監修 財団法人・リバーフロント整備センター/編集 山海堂 2001.10.30 ISBN4-381-01373-5
河川での採集調査情報の決定版といった印象です。高水準の調査と情報量の多さとに驚くばかりです。単なる生息地情報の公開だけに留めてほしくない資料です。

日本の希少な野生水生生物に関する基礎資料 U
社団法人日本水産資源保護協会 1995
日本の希少な野生水生生物に関する基礎資料 V
社団法人日本水産資源保護協会 1996
日本の希少な野生水生生物に関する基礎資料 W
社団法人日本水産資源保護協会 1997
日本の希少な野生水生生物に関する基礎資料 X
社団法人日本水産資源保護協会 1998.3
この文献は現在までにXまで公開されていると思います。何れも1つ1つの魚に対して非常に詳しく記してあります。

第4回自然環境保全基礎調査 動植物分布調査報告書 (淡水魚類)
環境庁自然保護局 1993.3
日本の白地図上に淡水魚の確認されているところがメッシュ表示されています。その分布が非常に詳しいです。



定期刊行[一般誌]

月間フィッシュマガジン
緑書房
熱帯魚を中心に観賞魚全般や小動物なども扱っています。淡水魚の記事が載ることもあります。

月間アクアライフ
エムピージェー/制作 マリン企画/発行
熱帯魚を中心に観賞魚全般や小動物なども扱っています。淡水魚の記事が載ることもあります。

楽しい熱帯魚
エムピージェー/制作 白石書房/発行
熱帯魚を中心に観賞魚全般や小動物なども扱っています。淡水魚の記事が載ることもあります。

BE-PAL
小学館
アウトドアを中心に川遊びとして、淡水魚の記事が載ることもあります。



定期刊行[専門誌]

魚類学雑誌 Japanese Journal of Ichthyology (和文誌)
日本魚類学会
年2回発行されている日本最高峰の和文魚類雑誌です。

魚類自然史研究会会報 ボテジャコ
魚類自然史研究会/編集・発行
一般記事と講演要旨で構成され、年1回発行されています。

滋賀県立琵琶湖文化館 研究紀要
滋賀県立琵琶湖文化館/編集・発行
第1〜13号までは琵琶湖文化館に水族展示がありウシモツゴ、イワトコナマズ、イサザ、ヒナモロコ、オオクチバスなど淡水魚の論文が出されていました。

淡水魚 創刊号〜終刊号(13)
木村英造/編集兼発行人 財団法人淡水魚保護協会 青泉社 1975〜1987
淡水魚保護 創刊号〜終刊号(5)
木村英造/編集兼発行人 財団法人淡水魚保護協会 青泉社 1988〜1992
財団法人淡水魚保護協会 総合事業報告
木村英造/編集兼発行人 財団法人淡水魚保護協会 青泉社 1994.3.24
頗る優れた文献としてはもちろんのこと、淡水魚保護などに関しての功績はすごいです。このようなコメントを書いている私は恐縮してしまいます。



地域資料[濃尾平野]

愛知県の絶滅のおそれのある野生生物 レッドデータブックあいち −動物編−
愛知県環境部自然環境課/発行 2002.3 \1460(税込み)
生息地公開だけの資料とは異なり、淡水魚が減った原因として乱獲を重視して作られています。

続・私のまわりの魚たち
金古弘之 1990.3.10
岐阜県を中心とした淡水魚のみの方言集で、その集録数は他に類を見ないほどの量です。

イタセンパラの生態 −木曽川を中心として−
建設省 中部地方建設局 木曽川工事事務所 1986.9
木曽川のイタセンパラに対して非常に詳しく解説がしてあります。生態の他にも採集調査結果などがあります。現在たとえ採集調査を行ったとしても、全く確認できない可能性すらあると思います。

木曽川の魚 河川魚相生態学 中下流篇
丹羽彌 社団法人木曽教育会 1967
木曽川中下流域の魚の形態や生態はもちろんのこと、地方名も詳しく記されています。



パンフレット

河川に外来種が侵入すると… 河川における外来種対策に向けて
外来種影響・対策研究会/編集 リバーフロント整備センター/発行 2001
非常にわかりやすく外来種の対策などが全8頁に要約して記されいます。大人と子供が一緒に読んで欲しいと思います。



淡水魚以外の文献

干潟の生きもの図鑑
三浦知之 南方新社 2008.8.10 ISBN978-4-86124-139-0 \3600
チワラスボ種群など干潟の魚やあまり知られていない甲殻類の紹介は大いに参考になります。

日本産淡水貝類図鑑(2) 汽水域を含む全国の淡水貝類
増田修・内山りゅう ピーシーズ 2004.10.1 ISBN4-938780-90-9 \3238
二枚貝を産卵に利用するタナゴ類も掲載されています。美しいカラー写真で見ごたえがあります。

日本産淡水貝類図鑑(1) 琵琶湖・淀川産の淡水貝類
紀平肇・松田征也・内山りゅう ピーシーズ 2003.6.10 ISBN4-938780-78-X \2476
名著「琵琶湖・淀川淡水貝類」の改訂版で白黒からカラー写真になったので使いやすい。